東京マラソンマラソン完走記(10/02/28)

ゼッケン：12140 公式タイム 3:26:40 男子順位 位

グランドスラム第二弾、東京マラソン２０１０を完走しました。
天候には恵まれませんでしたが、大声援に助けられ、勝田で出した自己ベストをさらに更新することができました。
以下完走記です。

朝から無情な雨。これでは３年前と同じではないかと思いつつ、７時前会場に到着する。荷物を置き、frunメンバーを探してみるが
見あたらないのであきらめる。時間には余裕があるので、ゆったりとストレッチをしてから着替える。軽くアップをしてからトイレをすませる。
寒さと雨に備えて、皮膚保護のローションを全身に塗りまくってから、ランシャツに着替え、荷物をまとめてトラックに預け、Aゾーンに入る。
雨はいっこうに止まず、寒くてとてもスタートまで持ちそうにないので、一度下に降りる。第１回のように、ポンチョを配っていないかと歩き
回ってみるがどうもなさそう。あきらめてAゾーンに戻る。なべさんがいたので一緒に並ぶ。ランナーの列に入ると一瞬暖かったが、すぐに
冷えてきた。

9:10押し出されるようにスタート。なべさんはあっという間に見えなくなってしまう。靴がすでに濡れて冷たくなっている。順調にスタートを切る。
最初は下り坂を利用して、ペースを上げ、その後はイーブンで押し切るのが今日の作戦。最初の1kは4:52と順調。ところが、防水用に
被っていたビニール袋がすぐにやぶれてしまい、あきらめて捨てざるをえなくなったのは計算外だった。これで残り40kをランシャツ・ランパン
で勝負するはめになる。シューズは既にぐちゃぐちゃで足先が冷え切っている。5kを24:32で通過。ほぼ想定通りである。
切れ目のない大声援に、寒さもどこかへ吹っ飛びそう。

6kあたりで応援があるというぼんやりとした記憶があったので、道の両側を探して見るが見あたらない。どうやら記憶違いかと思いあきらめて
その後はしばらく走りに専念する。あとで聞いたらhoyohoyoさんが7kあたりに居たとのこと。お堀端に出る8kあたりからコースがフラットに
なるので、ペースの安定化に努める。Allsportsの撮影ポイントで、カメラの前に出ようと思うが、人が多くてなかなか思うようにいかない。
雨はまったく止む様子がなく、これはどうもだめそうだなとあきらめになってくる。10kを49:15で通過。この5kは24:43で想定通り。いい感じだ。

しばらくしてとっちゃんに声をかけられる。大きく手を振ってこたえる。この寒さの中、ありがたいことだ。でも残念ながら今回はいいショットを
撮ってもらえなかった。あの人の多さではしかたないか。しばらくして先頭とすれ違う。このあたりから丁度いいペースで走っている女性ランナー
を見つけ、ペースメーカーにさせてもらう。すれ違うFRUNメンバーを数人見つけるが、誰だか分からない。15kを1:13:59で通過。この5kは24:42
とこれも想定通り。折り返してから、オフ会場前でバニーさんがいたので手を振る。給水場の前になってしまっていたので分かりにくかった。
その後しばらくfrunnerを探すが大群でとても見つけられそうにないのでやめて走りに専念する。このあたりから雨が一段と強くなり、集中力を
いかに保つかが鍵になる。前回もそうだったが、すれ違う後続のランナーの大群を見ながら、その多さに圧倒される。とんでもない大会だ。

20kは1:38:41で通過。この5kは24:42である。ペースは極めて安定。ここまでは最高のペースメーキングだ。中間点を1:44:09で通過する。
そろそろということで、エネルギーゼリーを補給しようとしたら手がかじかんでふたがねじ切れない。しょうがないので口でかんで強引に開ける。
これで少しペースが落ちる。体感はそうでもないが、かなり寒いということを実感する。銀座4丁目の角を曲がったら、丁度先頭グループと
すれ違った。ゼッケン102が先行していた。うん？と思ったら、あとで藤原正和選手と判明。このあたりは応援のすさまじさに圧倒される。
こんなにも声を出してくれているのに、気象条件に負けてたまるかと気合いが入る。

25kを2:03:20で通過。この5kは24;39と安定。足には十分余裕がある。このあたりから先行するランナーの苦しそうな様子が見え始める。
でもまだペースを上げるのはちょっと早い。27kすぎでアミノバイタルを食べようとしたら、今度はうまく口が切れず、しばらく四苦八苦。
どうにかパッケージをかみ切って食べる。手のかじかみはどうしようもない。28kの給食で梅干しをゲット。甘くて食べやすくぐっと元気が出た。
これで持参した塩も使わずにすみそうだ。雷門を快調に折り返し、いよいよ後半戦に入る。皆足が止まり始めているのが手に取るように分かる。

30kを2:27:57で通過する。この5kは24:37と少しペースアップした。そろそろいいかなという気がしてきて、意識してピッチを上げる。
足が痙攣して立ち止まりかけるランナーを見かける。過酷なコンディションだ。水天宮の前で反対側で応援しているhoyohoyoさんを発見し、
大きく手を振る。ありがたいことだ。銀座４丁目の角を軽快に曲がったあと、築地の先ではたさんに追いつく。雨はかなり小やみになってくる。
帽子の向きを変えるが、雨粒がまだメガネに飛び込んで来るので元に戻す。

35kを2:52:10で通過。この5kは24:13とペースアップ。いよいよ勝負だ。あにいさんの応援を発見。力が沸いてくる。さあ、橋の連続区間だ。
最初の佃大橋の上り。気合いを入れて駆け上がる。面白いように抜きまくる。一息入れて、次は春海橋。ところが登り切った当たりで、
急に右膝に痛みが出る。ここで無理をすると最後まで持たない危険性があるので、ちょっとペースを抑えて、リズムを保つことだけを
心がけてしばらく様子を見る。1kほど走ったら痛みが治まって落ち着いてきたので、再度ギアを入れ直す。残り5k地点をを3:2:55で通過する。
24分で行けば3時間27分を切れる。と、思った瞬間にスイッチが入る。ここでがんばらずしてなんのためのトレーニングだ。

次の1kは4:48、その次の1kは4:49。気持ちとは裏腹に足は思ったほど言うことを聞いてくれない。もどかしい思いのまま40kを3;16:13で通過。
この5kは24:03だ。どうやら3:27は切れそうになってきたので、もう一度むちを入れてゴールを目指す。丁度いいペースで先行するランナーを
見つけ、必死で食らいつく。最後の跨線橋を何とか駆け上がり、3:26:29と自己ベストで歓喜のゴール。大満足である。

３年前とまったく同じでスタート前の雨ざらしは辛かった。ずっと雨が止まなかったという点では今回の方が条件的には厳しかったと思うが、
この３年間の努力がそれに打ち克った。スタッフと声援を送り続けてくれた大観衆には本当に感謝の念でいっぱいだ。
まともなコンディションで一度走りたいという願いはまた先送りになってしまった。

2010/2/28 気温4-3-5℃ 雨

Net3:26:29 Gross3:26:40 位（男子）　スタートロス（Aブロック）0:11 
初めてのすべて24分台の5kラップを達成！

km   time   split
5    24:32  24:32
10   49:15  24:43
15 1:13:59  24:44
20 1:38:41  24:42
MP 1:44:09
25 2:03:20  24:39
30 2:27:57  24:37
35 2:51:10  24:13
40 3:16:13  24:03
G  3:26:29  10:16
later half 1:42:20